「ジムのトレーナーに転職するにはどうしたらいいの?」
上記でお悩みではありませんか?
そこで今回は『元大手スポーツクラブ社員』である筆者が、スポーツジムやフィットネスクラブの転職について解説します。
ジムのインストラクターへの転職方法や必要な資格はもちろん、その後の年収やキャリアについてもお話ししていきます。
ジムのトレーナーの仕事内容
ジムのインストラクターの仕事内容についてお話しします。またここで解説するのは『社員』として採用された場合の仕事内容になります。
ジムのトレーナーの仕事内容は下記の通りです。
- トレーニングやプログラム指導:ボディメイクやプール・スタジオレッスンの指導
- ジムへの入会・見学の案内:新規会員や入会検討のお客様への施設案内
- ジムの清掃:ジムエリア・スタジオ・プールなどの清掃業務
- オープン・クローズ業務:ジムの開店準備と閉店作業
- 営業活動:近隣住宅や店舗へのチラシ配布など
- 店舗のマネジメント(店長クラス):売上や会員数の管理
こうして見ると非常に様々な仕事をする必要があることが分かると思います。「ジムのトレーナーはボディメイクを指導するだけではない」ということは覚えておきましょう。
特に店長クラスになれば、店舗運営・売上・人員のマネジメント能力が求められます。『やりがい』があることは間違いありませんが、非常に多くのスキルが求められるので決して楽な仕事ではありません。
また下記の記事では、さらに詳しくトレーナーの仕事内容について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ジムのトレーナーに求められるスキルと資格
次にスポーツクラブやフィットネスクラブのトレーナーになるために必要な『資格』と『スキル』について解説していきたいと思います。
ジムのトレーナーに求めれる資格とスキルは下記の通りです。
- ボディメイクの知識と経験
- 『NSCA』や『JATI』などの協会認定資格
- スイムやエアロビクスの経験とスキル
- コミュニケーション能力
それでは順に解説していきます。
ボディメイクの知識と経験
ボディメイクの知識と経験があるかは、トレーナーに転職するために非常に重要です。
トレーナーになるということは『他人にボディメイクを指導する』ということです。そのため前提として「自分自身にもボディメイクの経験があること」が必須となります。
また『経験』だけでは、お客さんに理論的で正しい指導をすることはできません。科学的根拠に基づいた正しい知識を身につけておく必要があります。
転職する前に完璧に知識を身につけておく必要はありませんが『youtube』や『書籍』などを利用して、ボディメイクの簡単な知識は必ず身につけておきましょう。
『NSCA』や『JATI』などの協会認定資格

必須ではありませんが『NSCA』や『JATI』などの協会認定資格を持っておくことは、ジムのトレーナーに転職するために非常に有効なスキルになります。
現在、ほとんどのスポーツジムやフィットネスクラブでは協会認定資格が入社の必須要項にはなっていません。そのため多くのトレーナーが『無資格』のままトレーニング指導を行っています。
スポーツジムやフィットネスクラブも可能であれば『有資格者』を採用したいと思っていることは、間違いありません。書類選考や面接でも、協会認定資格があれば採用率が跳ね上がります。
また協会認定資格は一部を除いて、ほぼ独学で取得することが可能です。教材代は5万円以下で取得できるものがほとんどです。勉強期間も早いもので『3ヶ月程度』みっちりやれば合格できます。
ジムのインストラクターへの転職を考えている方は、ぜひ隙間時間を使って資格習得に励むことをおすめします。転職活動はもちろん、就職後も大いに役立つこと間違いなしです。
スイムやエアロビクスの経験とスキル
スイミングやエアロビクスの経験とスキルは、ジムのインストラクターに転職するために持っておいた方が良いスキルになります。
24時間ジムを除いて『総合型スポーツクラブ』のトレーナーは、プールやスタジオプログラムをほぼ確実に受け持つことになります。
採用試験でも『スイムやエアロビクスの実施試験』を行っているジムが多くあります。ちなみに筆者はエアロビクスが苦手だったために、いくつかのスポーツジムの採用試験に落ちてしまいました。
もちろんプロレベルのスキルを有している必要はありません。基本のスキルを身につけておけば、十分に合格できます。
もしフィットネスクラブに通っているなら、試験の前に必ず『プール』や『エアロビクス』のプログラムに参加しておくことをおすすめします。
コミュニケーション能力

コミュニケーション能力は、ジムのトレーナーにとって必須の能力です。
ぶっちゃけ他人とコミュニケーションを取るのが苦手ならば、トレーナーには向いていません。トレーナーは何千人といる会員とコミュニケーションを取らなければいけないからです。
後ほど詳しく解説しますが、トレーナーの採用面接ではコミュニケーション能力が最も評価されます。
どんなに『資格』や『スキル』を持っていても、コミュニケーション能力が低ければ転職活動を成功させることは難しいでしょう。
ジムのトレーナーの年収は?
ジムのトレーナーの年収はおおよそ『300万円〜500万円』と言われています。
もちろん就職するスポーツジムやフィットネスクラブの営業規模にもよりますが、決して平均年収が高くないのが現状です。
そのためジムのトレーナーは「好きな仕事だから給料は気にしない!」という人の方が向いていると思います。反対に「お金が全て!高収入じゃないと嫌!」という方には、あまりおすすめできません。
ただしジムで働いている人が全員年収が低い訳ではありません。
パーソナルトレーナーとしてインセンティブをもらったり、店長やマネージャーなどに昇格すれば十分に高収入を狙うことはできます。どんな仕事でもそうですが『成果を出せる人』なら、しっかりと稼ぐことはできるのです。
ジムのトレーナーのキャリアは?

今後ジムのトレーナーとして働いていく人は、どのようなキャリアになるのかを解説していきたいと思います。
もちろん会社によってキャリアは異なりますが、一般的なトレーナーのキャリアの流れは以下の通りです。
- トレーナー:入社当初。利用者の指導やジムの清掃など
- チーフトレーナー:利用者の指導に加え、スタッフの教育や館内の管理を行う
- 店長:店舗責任者。店舗の運営を行う。売上や店舗のマネジメント業務
- エリアマネージャー:エリアにある店舗の統括とマネジメント
- ゼネラルマネージャー:全店舗のマネジメントと売上の管理
スポーツジムの運営に直接関わるのは『ゼネラルマネージャー』までとなっています。それ以降は取締役や執行役員になるので、ここでは割愛します。
大手スポーツジムなら、ゼネラルマネージャーで『年収1000万円』以上という場合もあります。道のりは長いですが、十分に高収入を狙うことは可能です。
ジムトレーナーの就職試験のポイント
ここからは実際にジムのトレーナーになるための就職試験のポイントについて解説していきます。
まず前提として、ジムのトレーナーとして正社員採用されるのは難しいというのが現実です。理由は「ジムのトレーナーの正社員募集をしている案件は少ない」からです。
フィットネスブームの影響もあり、トレーナーとしての就職を希望する人が増えてきています。反対に採用率は下がってきているので転職を成功させるのも難しいのが現状です。
筆者も何度か店長として採用面接に携わったことがあるので、その際に採用のポイントとしていた以下の5つのポイントを解説します。
- 履歴書には運動歴も記載する
- コミュニケーション能力が高いことは必ずアピールする
- ボディメイクに興味があることを強調する
- 将来は店舗マネジメントを行いたいことを伝える
- 協会認定資格を取得しておく
それでは順に解説していきます。
履歴書には運動歴も記載する

まず書類選考の対策として、必ず今までの『運動歴』は記載しましょう。
他の業界ならば運動歴の記載はほとんど必要ありませんが、フィットネス業界は別です。ぶっちゃけ「運動歴がない人の採用は難しい」でしょう。
「でも今まで運動系の部活やサークルに所属したことがない…」という方は『スポーツジムに通っている』や『趣味がジョギング』などでも構いません。
どんなスポーツをしてきたのかは関係ありません。「とにかく体を動かすことが好き!」ということをアピールしましょう。
コミュニケーション能力が高いことは必ずアピールする

コミュニケーション能力は、トレーナーの面接試験で最も注目されるポイントです。
厳しいことを言いますが『他人と上手にコミュニケーションを取れない人』はトレーナーには向いていません。
また普段はお喋り上手なのに、面接だと上手く話せない人もいます。残念ながら、いくらコミュニケーション能力が高いことをアピールしても面接本番で上手く話せないと不採用になります。
何千人という『会員』とコミュニケーションを取る必要があるトレーナーは、どんな場面や相手でも上手に会話することが求められます。
「面接だとどうしても上がってしまう…」という方は、徹底して模擬面接を何度も行うようにしましょう。
ボディメイクに興味があることを強調する

面接では、ボディメイクに興味があることを強調することが必須です。
おそらくジムのトレーナーとして働きたい方で、ボディメイクが嫌いな人はいないと思います。しかし稀にボディメイクの話を一切しない応募者がいるのです。
『人と話すのが好き』『トレーナーという仕事に憧れている』など確かに素晴らしい志望動機です。しかしジムのトレーナーとして最も大きな役割は「お客さんのボディメイクと健康作りをお手伝いすること」にあります。
お客さんのボディメイクや健康作りに携わるならば、まずは自分自身がボディメイクに興味がなければなりません。
別にボディビル競技をやっておく必要はありません。「健康のためにスイムをするのが日課」でも構いません。とにかく自分自身もボディメイクを行っていることを伝えましょう。
将来は店舗マネジメントを行いたいことを伝える

トレーナーの採用面接のポイントとして「将来は店舗やエリアのマネジメントも行いたい」ということを伝えるのがおすすめです。
スポーツジムやフィットネスクラブに正社員として就職するということは、将来的にはトレーナーとしての活動に留まりません。将来は『店長』や『マネージャー』として活躍することを会社側も期待しています。
「筋トレが好きだから入社したい!」というだけの人は、ぶっちゃけ正社員として雇うメリットがありません。
トレーナーとしてはもちろん、その後のキャリアプランを明確に伝えることが大切です。
協会資格を取得しておく

履歴書や面接の前段階の話にはなりますが、これからスポーツジムに転職したい方は、就職試験の前に『協会認定資格』を取得しておくことを強くおすすめします。
前述しましたが、トレーナーには免許が必要ありません。つまりトレーナーとしての価値を証明するのは『実績』と『資格』だけなのです。
また面接前に資格を取得したことをアピールできれば「こいつは本気でトレーナーになりたいんだな」と面接官に思わせることができます。
『NSCA』や『JATI』など協会認定資格ならば、どれでも問題ありません。料金も5万円以下で取得できるものも多いので、ぜひ採用試験前に取得しておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「ジムのトレーナーとして転職するには?」というテーマーで、筆者の経験を元に解説しました。
スポーツジムへの転職は非常に『狭き門』で、転職を成功させるためには色々な工夫が必要です。今回お話しした内容をぜひ転職活動の参考にしてください。
またFitLabでは、読者の方からのボディメイクやジムに関する質問や相談を『無料』で受け付けています。もしご質問やご相談があれば問い合わせフォームからお気軽にお伝えください。
コメント