「パーソナルトレーナーになるために資格を取得したいけれど、どの資格がいいの?」
上記でお悩みではありませんか?
そこで今回は、パーソナルトレーナーになるためにおすすめの資格を5つご紹介します。
これからパーソナルトレーナーを志す人は、ぜひ参考にして資格取得に取り組んでください。
パーソナルトレーナの資格を取得するメリット

まず「パーソナルトレーナーの資格を取得するメリット」について解説します。
パーソナルトレーナーは必ずしも、資格取得を必須としている職業ではありません。実際に『無資格』で活動しているパーソナルトレーナーも多くいます。
しかし資格を取得することで、いくつかのメリットを得ることができます。パーソナルトレーナーの資格を取得するメリットは以下の通りです。
- パーソナルトレーナーとしての実力が上がる
- パーソナルジムに就職しやすくなる
- クライアントから信頼を得ることができる
それでは順に解説していきます。
パーソナルトレーナーとしての実力が上がる
パーソナルトレーナーの実力は『知識量』とそのまま直結します。つまり「知識が多いほどに実力は付いていく」のです。
利用者にトレーニングやボディメイクを行う時には、指導するための知識が必須です。どんなにコミュニケーション能力が高くても、知識がなければ指導はできないのです。
どの資格を取得するかにもよりますが、ほとんどの資格はしっかりと勉強しなければ合格することができません。どんな資格でも最低で『3ヶ月』は、みっちりと勉強を行う必要があります。
資格取得のために『運動生理学・解剖学・栄養学』などの勉強をすることで、自然と知識も増え、パーソナルトレーナーとしての価値を高めてくれるのです。
パーソナルジムに就職しやすくなる
パーソナルトレーナーとしての資格を取得しておくことで、パーソナルジムにも就職しやすくなります。
特に、今までパーソナルトレーナーとしての実績がない方は、資格を取得することが、トレーナーとしての能力をアピールできる唯一の材料となります。
現在、パーソナルジムへの就職を希望する人が増えてきています。数年前と比べて『採用倍率』も跳ね上がり、採用されること自体が非常に厳しい状態です。
もし今までトレーナーとしての活動実績が無い方は、必ず資格を取得しておくことをおすすめします。
クライアントから信頼を得ることができる
資格を取得することで、クライアントからの信頼を担保し、それによって売上や集客を伸ばすことができます。
特に実績がまだない新人のトレーナーは、『資格の所有』がクライアントから唯一信頼を得ることができる材料となります。
輝かしい実績を持っていることは大切ですが、資格の所有は「クライアントから信頼を得ることができる大切なツール」なのです。
パーソナルトレーナーにおすすめの資格5選

本題であるパーソナルトレーナーにおすすめの資格を5つご紹介します。
パーソナルトレーナーの資格は多数ありますが、ここで紹介するいずれかの資格を取得しておけば、パーソナルトレーナーとして活動する際に必ず役立ちます。
- NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
- NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)
- NESTA-PFT(Personal Fitness Trainer)
- JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)
- 健康運動指導士
それでは順に解説していきます。
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)

『NSCA(National Strength and Conditioning Association)』は資格所得者数が、全世界で述べ55,000人を超える国際的な教育団体です。
中でも『NSCA-CPT』はパーソナルトレーナーの認定資格として、非常に信頼度の高い資格になります。
独学でも取得可能なので「これから独学でパーソナルトレーナーの資格を取得したい!」という方には最もおすすめです。
資格概要
アスリートはもちろん、一般の老若男女に対して指導をすることを目標としています。
そのためトレーニングの知識はもちろん、運動生理学や医学的な知識など、非常に幅広い知識が求められます
ただし試験内容は、しっかりと勉強すれば十分に合格可能なレベルです。
パーソナルトレーナーはもちろん、フィットネスインストラクターやスポーツ指導者、理学療法士、柔道整復師などもNSCA-CPTを取得しています。
試験概要
受験料金は『45,200円』です。
3択式のコンピューター試験で、試験時間は3時間。スコア合計が70点以上で合格となります。
試験合格率は78.9%で、比較的に合格しやすいのが特徴です。
出題範囲は『クライアントに対する面談と評価・プログラムプランニング・エクササイズテクニック・安全性、緊急時の手順、法的諸問題・ノンスコアード問題』と多岐に渡ります。
合格しやすい資格とはいえ、専門知識が要されるので、最低でも『3ヶ月』はしっかりと試験対策することをおすすめします。
認定条件
NSCA-CPTの認定条件は以下の通りです。「出典:NSCAJAPAN」
- NSCAジャパン会員である
- 満18歳以上
- 高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学検定試験)合格者
- 有効なCPR/AEDの認定者
- NSCA-CPT認定試験に合格
NSCA-CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

NSCA-CSCSは、アスリートやアスリートチームの『ストレングス&コンディショニング』を目的としたNSCA認定資格です。
アスリートのパフォーマンス向上を目的とした『トレーニング指導』や『プログラム作成』をするための知識や技能を認定する資格になります。
NSCA-CPTより専門的な知識と高度な技能が求められており、出題内容も難易度の高いものになります。
難易度が高い分、資格としての価値も非常に高いです。CSCS取得者の多くが、プロのアスリートを指導している実績があります。
「ハイレベルの資格を取得したい!」という方におすすめです。
資格概要
アスリートやアスリートチーム(プロのスポーツチームなど)のパフォーマンス向上を目的とした指導を行うための知識と技能を獲得することを目的としています。
アスリートの身体作りやトレーニングの知識はもちろん、『スポーツ心理学』や『栄養学』の知識も求められます。
プロアスリートのパーソナルトレーナーはもちろん、医師や研究者もCSCSを取得している方がいます。
試験概要
受験料金は『50,200円』です。
試験方法はCPTと同じく、3択式のコンピューターベース試験となります。
『基礎科学セクション』と『実践応用セクション』の2セクションに別れており、前者は試験時間1時間30分、その後に15分の休憩を挟み、後者は2時間30分の試験時間です。
2つのセクションの内、1つでも合格すれば、片方のセクションを1年以内に再受験することができます。再受験の試験料金は『34,000円』です。
認定条件
NSCA-CSCSの認定条件は以下の通りです。「出典:NSCAJAPAN」
- NSCAジャパン会員である
- 学位(学士、修士、博士)取得者、学校教育法が定める4年制大学もしくは6年制大学の卒業見込み者、または高度専門士の称号を保持する者
- 有効なCPR/AEDの認定者
- CSCS認定試験基礎科学セクションに合格すること
- CSCS認定試験実践応用セクションに合格すること
NESTA-PFT(Personal Fitness Trainer)

NESTA-PFTは『NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)』が運営するトレーナー認定資格です。
国際的な認知度が非常に高いので、パーソナルトレーナーとして活動するうえで、取得しておくと非常に有利になる資格になります。
トレーナーとしての知識はもちろん、基本的なビジネスに関する知識も得ることができるので「将来的にパーソナルジムの開業を視野に入れている」という方にも非常におすすめです。
資格概要
主にクライアントに対する『トレーニングの指導』と『プログラムの作成』を学びます。
またトレーナーとしての知識だけでなく、業界で活躍する成功者の経験を元に、ビジネススキルを得ることが可能です。
トレーナーとしての指導力だけでなく、ビジネスの世界で活躍するための力を身につけることができます。
試験概要
受験料(登録料含む)は『36,400円』で、再受験料は『10,000円』です。
2時間の試験が行われ、主にテキスト(NESTA-PFT公式発行)と事前講習から問題が出題されます。125問中、100問正解(正答率80%)で合格です。
また資格には4年間の有効期限が存在します。資格を継続するためには、指定されるプログラムを受講し、合格する必要があります。
認定条件
NESTA-PFTの認定条件は以下の通りです。「出典:NESTAJAPAN」
- 日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者
- NESTA JAPAN(あるいは医学映像教育センター)からPFTテキストを購入済みである
- CPR・AEDの技能を習得・保持している(定期的にトレーニングを積んでいる)
- 日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者
- 満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
JATI-ATI(JATI認定トレーニング指導者資格)

JATI-ATIは『JATI(日本トレーニング指導者協会)』が運営するトレーニング資格です。
最も特徴的なのは「日本人に合ったトレーニング理論・技能の取得を目標としている」という点にあります。
ほとんどの国際的なトレーナー資格は、海外のクライアントのボディメイクを目標として作られています。対してJATI-ATIは『日本人の身体』と『日本の環境』に適したトレーニング指導をすることが目標です。
またJATI-ATIは、『スポーツ専門学校』や『トレーナー養成スクール』で取得を推奨されている資格でもあります。
資格概要
JATI-ATIは『トレーナーとしての基本知識』を学ぶことができるトレーナー資格です。
NSCA-CSCSのように高度な指導レベルではありませんが、パーソナルトレーナーやフィットネスクラブのトレーナーとして活躍するための知識は十分に得ることができます。
また『柔道整復師』や『整体師』を志す人もJATI-ATIを受講していることが特徴です。
試験概要
JATI-ATIの受験料金は『30,000円』です。さらに試験は『一般科目』と『専門科目』に分かれており、前者が50,000円、後者が55,000円の試験料金となります。
JATI-ATIの試験はやや複雑です。
まずは講習会を受講し、課題を提出します。その後に第1回・2回・3回と試験が別の期間に行われます。
資格獲得までは時間と労力はかかりますが、合格率は8割以上と高めです。
認定条件
JATI-ATIの認定条件は以下の通りです。「出典:JATI-日本トレーニング指導者協会」
- JATI-ATIの個人正会員であること
- 養成講習会を受講し、学習課題を提出している
- トレーニング指導者認定試験に合格している
健康運動指導士

健康運動指導士は『公益財団法人健康・体力づくり事業財団』が運営する資格です。
平成20年ごろから注目を集めており「クライアントに合った適切なプログラムを指導すること」を目標としています。
他のトレーナー資格とは違い、ダイエットや筋トレを中心としたボディメイク指導ではなく、あくまで『健康』を目的とした理論・知識を元に指導することが目標です。
資格概要
健康運動指導士は、その名の通りクライアントの『健康』をサポートするための理論・知識を身に付けるための資格です。
『生活習慣病』や『メタボリック症候群』などの現代の日本人に直結する問題を解決する知識も得ることができます。
特に『地域密着型のフィットネスクラブ』では、高齢者の会員も多いです。こうした環境下で活躍したい方には、非常におすすめの資格です。
試験概要
健康運動指導士の取得にかかる料金は『受講料・288,750円』と『受験料・13,619円』の合計『302,369円』です。
基礎講習と最終講習を受講後に認定テストを受けることが可能。『実技テスト』と『筆記試験(60分)』を行い合否を決定します。
また5年毎に資格の更新が義務付けられています。
認定条件
健康運動指導士の認定条件は以下の通りです。「出典:公益財団法人健康・体力づくり事業財団」
- 歯科医師、看護師、准看護師、助産師、薬剤師、栄養士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、理学療法士、作業療法士、臨床検査技師のいずれかの国家資格を有している
- 大学(修業年限4年以上)卒業者
- 1と同等以上の能力を有すると財団が特別に認定する者
- 保健師又は管理栄養士の資格を有し、4年制体育系大学(教育学部体育学系を含む)卒業生かつ、健康運動実践指導者の称号を有する者等
『独学』での資格取得が不安なら養成スクールの入学も検討しよう

「トレーナーの資格を取得したいけど…独学では不安…」という方は、トレーナー養成スクールへの入学も検討しましょう。
特に『ラスタイルアカデミー』というトレーナー養成スクールがおすすめです。
『NESTA-PFT』の資格取得をサポートしてくれるだけでなく、全国1,000店舗以上のパーソナルジムから就職斡旋も行ってくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は『パーソナルトレーナーにおすすめの資格』を5つご紹介しました。いずれの資格も取得は簡単ではありませんが、パーソナルトレーナーとして活躍したいなら、必ず役立つものばかりです。
ぜひ今回ご紹介した資格から、自分に合ったものを取得してください。今後の皆さんのご活躍を願っています。
また下記の記事では『パーソナルトレーナーの仕事内容』について詳しく解説しています。これからパーソナルトレーナーを志す人は、ぜひチェックしてみてください。
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