「4畳の部屋にホームジムを作ることって可能なの?」
上記でお悩みではありませんか?
そこで今回は、フィットネスマシンのプロである筆者が『4畳の部屋にホームジムを作るための方法』を解説。
4畳の部屋にホームジムを作るまでの手順・費用・ポイントの解説に加えて、おすすめのマシンも紹介します。
これから4畳(4畳半)の部屋にホームジムを作ることを検討されている方は必見です。
4畳の部屋にホームジムを作るのは可能?
結論から言うと「4畳部屋にホームジムを作るのは可能」です。
ただし「かなり窮屈なホームジムになる」という点も理解しておきましょう。
4畳部屋の全長サイズは概ね『約3.6m×1.8m』となります。
パワーラックの奥行きは平均で1.2m〜1.5mなので、大型のマシンを一台設置するのがやっとです。
マシンに加えて、バーベルやトレーニングベンチを設置することを考えると、かなり窮屈なサイズ感になることは間違いないでしょう。
4畳の部屋にホームジムを作るための手順
次は4畳部屋にホームジムを作るまでの手順を解説します。
ホームジム作りは、しっかりと段階を踏んで計画的に進めていくことが大切です。
ここでお話しする以下の手順で、ホームジム作りを進めてください。
- 部屋のサイズを採寸する
- 設置するマシンを決める
- 見積もりを作成する
- マシンを購入する
- マシンを設置する
それでは順に詳しく解説していきます。
手順1:部屋のサイズを採寸する
4畳部屋にホームジムを作る第一段階として、部屋の全長サイズを採寸しましょう。
『縦・横・高さ』の3つの値を測定し、何台のマシンを設置することが出来るのかを把握することが目的です。
部屋の全長を採寸し、設置できるマシンを選びましょう。
もしマンション入居時に見取り図をもらっているなら、参考にしてみるのもオススメです。
補足:天井の高さには要注意!
ホームジムを作る際には、特に部屋の『天井高』には要注意です。
マンションによって天井高が2mに満たない建物も多くあります。
パワーラックなどの大型マシンは高さ2m以上あるものが多いので、天井高2m以下の場合は設置することができません。
天井高を測るのは、少々手間がかかりますが必ず採寸しましょう。
背の高いパワーラックなどはホームジムには適していないので注意しましょう。
手順2:設置するマシンを決める
部屋のサイズの採寸が終わったら、実際に設置するマシンを決めていきます。
「ホームジムを作りたい!」と思っている方のほとんどは、設置したいマシンも既に決まっているはず。
あらかじめ設置したいマシンが決まっている場合は、希望のマシンが実際に設置可能かを判断します。
「せっかくマシンを買ったのに、設置できなかった…」ということがないように、必ず余裕を持って設置ができるサイズのマシンを選択しましょう。
補足:設計図を作成してみる
「設置したいマシンも決めたけど具体的なイメージが湧かない…」という方は、ぜひ一度ホームジムの設計図を作成してみましょう。
上記は、筆者が実際に作成したホームジムの設計図です。
こちらは『TUFFSTUFF社』が提供している、マシン設計図アプリ(TuffStuff Fitness International Room Planner)で作成することができます。
無料で利用することが出来るので、ぜひ一度試してみてください。
手順3:見積を作成する
設置するマシンも決まったら、実際にかかる費用を算出するために『見積』を作成します。
実店舗でマシンを購入する方は、お店側に見積書の作成を依頼します。
ネットショップでマシンを購入する方は、自分でどのくらいの金額が発生するのかを計算しましょう。
ホームジム作りは非常に高額な費用が発生します。
必ず見積もりを作成し、自分の予算に見合った範囲でマシンを購入しましょう。
お店で見積もりを出してもらったら思い切って値段交渉してみましょう!
以外と無駄な費用がかかっていることもあるので、一度交渉するのは大事!
手順4:マシンを購入する
見積もりの算出が終わったら、実際にマシンを購入しましょう。
現金・クレジットカード・キャッシュレス決済など、任意の方法で購入してください。
またクレジットカードやキャッシュレス決済を利用することで、ポイントを溜めるのもおすすめです。
手順5:マシンを設置する
マシンの購入が終了し自宅に届いたら、いよいよマシンを設置していきます。
ただしパワーラックなどの大型マシンを組み立てる場合は、必ず2人〜3人で組立を行うようにしましょう。
重たいパーツを扱うマシンの組み立ては、想像以上にハードです。
万が一の怪我を防ぐためにも、複数人での組立をおすすめします。
4畳の部屋にホームジムを作るための費用
4畳部屋にホームジムを作るためにかかる大まかな費用は、以下の通りです。
マシン本体 | 300,000円〜5,000,000円 |
送料 | 30,000円〜100,000円 |
組立設置費 | 50,000円〜150,000円 |
工具購入費 | 3,000円〜20,000円 |
合計 | 383,000円〜770,000円 |
上記はあくまで目安ですが、最低でも30万円以上の費用がかかることは間違いありません。
もし出来るだけ費用を抑えたいなら、組立設置を自身で行うのがおすすめ。
またネットショップなどを有効に活用することで、送料を大幅に節約できる場合もあります。
4畳の部屋にホームジムを作る際のポイント
ここでは『4畳部屋にホームジムを作る際のポイント』について解説していきたいと思います。
ホームジム作りでは、しっかりとポイントを抑えておかないと、思わぬトラブルに陥る可能性があります。
4畳の部屋にホームジムを作る際、特に意識すべきことは以下の3つです。
- 大型マシン一台をベースにする
- 壁とマシンの距離に注意する
- 床の耐久性に注意
それでは順に解説していきます。
大型マシン一台をベースにする
4畳部屋のホームジムは、『ハーフラック』や『マルチマシン』など大型マシン一台をベースに作るのがおすすめ。
4畳部屋にホームジムを作る場合は、かなり窮屈なサイズ感になります。
限られた狭いスペースに複数台のマシンを設置するのはほぼ不可能です。
より快適なホームジムにするためにも、大型マシン一台をベースにマシンを選定するのがおすすめです。
壁と器具の距離に注意する
4畳部屋にホームジムを作る際は、壁と器具の距離に気を配りましょう。
ハーフラックやベンチプレス台は、本体に加えてバーベルを設置することが必須です。
マシン本体が設置できたとしても、バーベルが設置できなければ意味がありません。
さらにベーベルにプレートを着脱させるためのスペースも必要です。
「バーベルを設置しても壁とのスペースに余裕があるのか?」をあらかじめ確認しておきましょう。
ハーフラックなどを設置する場合の横幅は、バーベルを基準に考えることが大切です。
床の耐久性に注意する
ホームジム作りの基本として、床の耐久度には注意しておきましょう。
床の耐久性が不十分で、マシンの重みにより床が抜けた場合は、最悪の事態になりかねません。
一般的に木造住宅の床の強度は180㎏/㎡とされています(建築基準法施行令第85条)。
これを超えた重量を床にかけると、床底が抜ける可能性があるので注意が必要。
もし床の耐久性に不安があるなら、『コンパネ』などを設置するのもおすすめです。
4畳部屋のホームジムにおすすめのマシン
4畳部屋のホームジムにおすすめのマシンを紹介していきます。
今回は、『ハーフラックを中心にしたホームジム作り』をコンセプトにマシンをピックアップしました。
非常にスペースが限られている4畳部屋のホームジム作りでは、『大型マシン一台+その他の器具』でマシンを選定することがおすすめです。
どれもフィットネスマシンのプロである筆者が厳選した器具ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。
【WASAI】 MK780 ハーフラック
日本のトレーニング器具ブランド『WASAI(和才)』が発売するハーフラックです。
非常に省スペースでの設置が可能で、4畳部屋での設置にも適しています。
価格も『26,800円(税込)』とコストパフォーマンス抜群。
耐荷重量はやや低めですが、十分に本格的なトレーニングができるスペックとなっています。
サイズ | 幅124×奥行100×高さ220(cm) |
本体重量 | 35kg |
耐荷重量 | 150kg |
価格(税込) | 26,980円 |
POWERTEC WB-UB20 ユーティリティベンチ
パワーテックが発売するアジャストベンチです。
特徴は、シートの前後調節が可能であること。ベンチプレスやショルダープレスを行う際に、ベンチ本体を移動させる必要がありません。
本体重量は32kgあって安定感も抜群。フレームも頑強かつ、シートも厚みがあるので高強度のトレーニングも十分行えます。
ハーフラックとセットで使うことで『ベンチプレス』や『バーベルショルダープレス』を行うことが可能です。
サイズ | 幅68×奥行132×高さ119(cm) |
本体重量 | 32kg |
耐荷重量 | 270kg |
価格(税込) | 77,000円 |
補足:アタッチメント購入でトレーニングバリエーションを増やせる!
『WB-UB20 ユーティリティベンチ』には各4種類のアタッチメントを取り付けることが可能です。
アタッチメントを4種類全て揃えれば『ディップス・ペックフライ・アームカール・レッグエクステンション』のトレーニングバリエーションを増やすことができます。
4畳部屋のホームジムでもこれだけの種目を追加すれば、かなり充実したトレーニングをすることができるはずです。
IANKO OT-15 エクササイズバー
世界的マシンメーカー『IVANKO(イヴァンコ)』が発売するオリンピックバーベルバーです。
長さが188.5cmと短めで、4畳の窮屈なスペースでも使用できることから、このバーベルをピックアップしました。
もちろんIVANKO製なので、品質は最高クラス。耐荷重量160kgと高重量トレーニングも難なくこなせます。
「ラックを設置すると、どうしても横幅が窮屈になる…」という場合におすすめです。
サイズ | 188.5cm |
重さ | 15g |
耐荷重量 | 160kg |
価格(税込) | 60,500円 |
補足:カラー(バーベル留め具)の購入もお忘れなく
バーベルでのトレーニングの際には、必ず『カラー(バーベルからプレートが落下するのを防止する留め具)』を付ける必要があります。
カラーは色々と種類がありますが、『クイックリリースカラー』というものが最もおすすめです。
着脱も簡単な上に、途中でカラーが外れてしまうリスクも最も低いです。
バーベルを購入される方は、絶対にカラーも一緒に購入しましょう。
IVANKO ROEZH オリンピックラバープレート
IVANKOが発売するオリンピックラバープレートです。
ゴールドジムをはじめ、多くのフィットネスクラブで採用されており、品質はトップクラス。
お値段は高いですが、圧倒的に他社製品に比べて品質が高いので、購入する価値は十分にあります。
ラバータイプなので、床を傷つけるリスクも低いので安心です。
POWERBLOCK パワーブロック SP EXP
アメリカのトレーニング器具ブランド『POWERBLOCK(パワーブロック)』が発売している可変式ダンベルとなります。
最大重量40.5kgで高重量トレーニングにも対応することが可能です。
固定式ダンベルに比べて、余分なスペースを必要としない可変ダンベルは、4畳部屋のホームジムにはピッタリのアイテムです。
サイズ | 縦19×横39.5×高さ18(cm) |
重量(片側) | 2.27kg〜40.5kg |
価格(税込) | 128,700円 |
補足:専用スタンド購入でよりスムーズにトレーニングができる!
『パワーブロック SP EXP』には専用スタンド(別売り)があります。
スタンドなしで床に置いておくことも可能ですが、重量が重くなると腰に負担がかかってしまいます。
専用スタンドを設置することで、腰に負担をかけることもなく、パワーブロックを使用することが可能です。
また腰の位置にパワーブロックが来るので、使用時に余計なストレスがありません。
予算に余裕がある方は、ぜひ購入するのがおすすめです。
AKTIVLOK インターロック式ラバーフロアマット
グリップ性能に優れており、このラバーマット1枚だけで十分に高強度トレーニングを行うことができます。
再生ゴムを利用したラバーマットの中には『ゴム特有の匂い』がするものも多いですが、このラバーマットは全く匂いも気になりません。
「床材は種類がありすぎて、どれを選べば良いのか分からない…」という方は、このラバーマットを選べば間違いありません。
サイズ(一枚あたり) | 縦61×横61(cm) |
マット重量(一枚あたり) | 3kg |
厚み | 9mm |
価格(税込) | 4,620円 ※1枚あたり |
補足:床の耐久度が不安な場合は『ジョイントマット』も追加で敷く
「床が痛んでいるので、ラバーマットだけじゃ不安…」という方もいらっしゃると思います。
そんな方は、ジョイントマットをラバーマットの下に敷き、床材を二層に設置するのがおすすめです。
『ジョイントマット+ラバーマット』で、床への負担をかなり抑えることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、4畳の部屋にホームジムを作る方法を解説してきました。
ぜひ今回お話しした内容を参考に、ホームジム作りにチャレンジしてみてください。
また下記の記事では『ホームジムの作り方』についてさらに詳しく解説しています。
「もっとホームジムの作り方を具体的に知りたい!」という方は、ぜひご一読ください。