今回は「ホームジムを作りたいけど、どんなマシンを置けばいいんだろう…」というお悩みを解決します。
フィットネス用品専門店の店長として4年間働いた筆者が、ピックアップしたおすすめのマシンを15種紹介。マシンの特徴や、大よその相場も同時に解説します。
これからホームジム作りを検討している方は必見です。
ホームジムとは?
ホームジムとは、その名の通り『自宅のトレーニングジム』のことです。
フィットネスクラブやスポーツジムに通うのではなく、自宅の空き部屋やガレージに、パワーラックなどのマシンを設置して自分だけのジムを作ります。
スポーツジムまでの移動時間を節約したり、他人の目を気にすることなくトレーニングが出来るので、最近では自宅にホームジムを作る人も増えてきました。
もちろん月会費なども発生することが無いので、初期費用はかかりますが、長期的に見ればジムに通うよりも割安です。
また下記の記事では『ホームジムの作り方』について詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
ホームジムに設置するマシンを選ぶ時のポイントと注意点
ホームジムに設置するマシンを選ぶ時のポイントと注意点を解説します。
マシンを選ぶときに「とりあえず安いから」という理由だけでマシンを選ぶのは、非常に危険です。
以下の5つのポイントを意識しながらマシンを選びましょう。
- マシンのサイズに着目する
- 値段よりも品質が重要
- メンテナンスがしやすいマシンを選ぶ
- 重量が軽すぎるマシンは危険
- マシンの耐荷重量に注意
それでは順に解説していきます。
マシンのサイズに着目する
まず『マシン本体のサイズ』に着目しましょう。
ホームジム作りは自宅やガレージの限られたスペースにマシンを設置しなくてはなりません。一台であまりにもスペースを取りすぎると、他のマシンを設置できなくなってしまいます。
また『マシンの高さ』にも注意が必要です。
天井より高いか、天井高と同じ高さのマシンを購入してしまうと、設置できない可能性があります。
最低でも『天井より10cm以上低いマシン』を選ぶのがポイントです。10cm以上の余裕があれば、組立も問題なく行えるはずです。
値段よりも品質が重要
マシンを選ぶ時は、価格だけに注目してはいけません。
値段が安いからといって、品質の低いマシンを購入するのは危険です。十分にトレーニングができないばかりか、最悪怪我をするリスクもあります。
「どの程度の強度でトレーニングをしたいか」にもよりますが、高強度・高重量のトレーニングをしたい方は、コスパで選ばずに品質を重要視しましょう。
また下記の記事では『ホームジム作りにかかる費用』を解説しています。代表的なマシンの価格や費用を抑えるポイントも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
メンテナンスがしやすいマシンを選ぶ
マシンを選ぶときは「自分自身でメンテナンスができるか?」という点に注目することも大切です。
意外と『購入後のメンテナンス』まで考えて購入している方は少ないですが、非常に大切なポイントとなります。
新品の時は問題ありませんが、マシンには必ずアフターメンテナンスが必要です。『オイルの塗布』や『ケーブルの調整』などのメンテナンスをしなければ、マシンの使い心地は徐々に悪くなっていきます。
特にネットショップでマシンを購入した場合は、基本的に全て自身の手でマシンのアフターメンテナンスを行わなければなりません。
もし自分でメンテナンスをする自信が無い方は、必ず専門ショップでマシンを購入するようにしましょう。別途料金はかかりますが、プロが購入後のメンテナンスも行ってくれるので安心です。
重量が軽すぎるマシンには注意
マシンを購入する時は、『マシンの本体重量』に着目することも大切です。
「軽い方が移動させやすくて良いんじゃないの?」と思うかもしれませんが、これは大きな間違いです。
軽いマシンは確かに移動の際には便利ですが、逆にトレーニング中の安定感が無かったり、トレーニング中に動いてしまう可能性があります。
トレーニング中にマシンが動いてしまうと、トレーニングがやりにくいだけでなく、最悪怪我をしてしまうリスクがあります。
特に高強度・高重量のトレーニングをしたい方は、本体重量が重いマシンを選ぶようにしましょう。
マシンの耐荷重量に注意
特に100kg以上の高重量トレーニングを行う方は、マシンの耐荷重量に着目してマシンを選択しましょう。
パワーラックやベンチプレス台には、必ず耐荷重量の制限があります。マシンの耐荷重量を越えてトレーニングをした場合、マシンの破損や怪我をしてしまうリスクがあるのです。
またほとんどのマシンメーカーの『耐荷重量テスト』は重りが静止された状態で行われています。
つまりマシンの耐荷重量表記が100kgでも、100kgでトレーニングをして良い訳ではないのです。
ホームジムにおすすめのマシン15種
本題である『ホームジムにおすすめのマシン』を紹介します。
筆者は今まで多くの『ホームジム作り』に携わってきましたが、その中でも特に人気と評判が高かったマシンを15種類ピックアップしました。
ホームジムに設置するマシンを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.パワーラック
パワーラックは、ホームジムを作る方の多くが導入する人気マシンです。
相場は『6万円〜15万円』となっています。ブランドによって価格が大きく違うのが、パワーラックの特徴です。
品質もブランドによって大きく異なり『安定感』や『使い易さ』にかなりの差があります。
特に高重量種目でのスクワットなども行いたい方は『TUFFSTUFF』のパワーラックがおすすめです。
2.バーベル
ホームジムにパワーラックの設置を検討されている方は、バーベルの購入は必須です。
バーベルは『口径28mm』と『口径50mm』の2種類が存在します。一般的なスポーツジムに設置されているバーベルは、口径50mmのタイプです。
相場は28mmタイプで『3,000円〜15,000円』、50mmタイプで『50,000円〜150,000円』です。
圧倒的に50mmタイプの方が高額ですが、耐荷重量が圧倒的に優れています。本格的な高重量トレーニングをしたい方は、50mmタイプがおすすめです。
反対に100kg以下の重量でしかトレーニングしない方は、コスパの良い28mmタイプで十分でしょう。
3.プレート
プレートもバーベルと同じく、パワーラックなどのフリーウェイト器具を設置したい場合には、必需品となります。
プレートはバーベルの口径に応じて種類を選択する必要があります。価格は種類や重さによって様々です。
ホームジムに設置するプレートは、『ラバー(ゴム))コーティング』が施されたものがおすすめ。
静音性と遮音性に優れているので、ホームジムにはピッタリです。
4.ラバーマット
ホームジムを作るなら、ラバーマットは必需品です。
ラバーマットの相場は一枚あたり『2,500円〜10,000円』。材質や厚みによって、値段は異なります。
厚みは1cm〜1.5cmのものを選ぶのがおすすめです。ただし、ラバーマットは厚みがあるほど良い訳ではありません。
あまりにも厚みがありすぎると、スクワットなどで踏ん張った際に沈んでしまうので、注意が必要です。
5.アジャストベンチ
アジャストベンチ(角度調整ができるトレーニングベンチ)も、ホームジムには欠かせません。
アジャストベンチの相場は『20,000円〜100,000円』です。
ただし1万円以下のアジャストベンチを購入するのは、注意が必要です。
あまりにも重量が軽いベンチを選択してしまうと、トレーニング中にベンチが動いてしまう可能性があります。
最低でも20kg以上の重量があるベンチを選択するのがポイントです。
6.ダンベル
ダンベルもホームジム作りには欠かせないアイテムです。
相場は『7,000円〜120,000円』ほど。
ダンベルには、プレートを自分で付け替える『着脱式ダンベル』とワンタッチで重さを変えられる『可変式ダンベル』の2種類があります。
コスパ重視なら着脱式ダンベル。機能性で選ぶなら圧倒的に可変式ダンベルがおすすめです。
7.スミスマシン
スミスマシンもパワーラック同様に、本格的なホームジム作りには、非常におすすめのマシンです。
レール上でバーベルが固定されているため、一人で行うホームジムトレーニングも、より安全に行うことができます。
相場は『50,000円〜450,000円』で、メーカーにより価格の差が大きいのも特徴です。
ただし高重量トレーニングをスミスマシンで行いたい方は、必ず品質重視で選ぶようにしましょう。
8.ベンチプレス
ベンチプレスはホームジムに設置するのに、非常におすすめの器具です。
相場は『30,000円〜100,000円』となります。
ベンチプレスを選ぶ時は、必ず耐荷重量を考慮して商品を購入しましょう。
あまりにも安いベンチプレスは、耐荷重量が100kg程しかない物もあるので、高重量でのベンチプレスをしたい方は注意が必要です。
9.レッグプレスマシン
本格的な宅トレをホームジムでするなら、レッグプレスマシンはかなりおすすめのマシンです。
相場は『200,000円〜500,000円』とやや高めの価格となっています。
家庭用で販売されているものは少ないですが『POWERTEC P-LP19 レッグプレス』は、最もおすすめのレッグプレスマシンです。
価格も約20万円とレッグプレスマシンの中でもコスパが良く、高重量レッグプレスも十分出来る耐久性があります。
10.ラットプルマシン
背中のトレーニングには欠かせないのが、ラットプルマシンです。
相場は『50,000円〜300,000円』となっています。
多くの家庭用ラットプルダウンマシンには、『ローロウケーブル』が搭載されているので、ローロウとケーブルカールも同時に行うことができます。
またパワーラックとラットプルダウンマシンの両方があれば、全身の筋肉を鍛えることが出来るので、おすすめの組み合わせです。
11.ケーブルマシン
ケーブルマシンもホームジムトレーニーに人気のマシンのひとつです。
ケーブルマシンを設置することで、行えるトレーニングのバリエーションが一気に増えます。特に腕や肩などの筋肉を鍛えるトレーニングに、ケーブルマシンは非常におすすめです。
相場は『300,000円〜700,000円』と非常に高いですが、設置する価値は十分にあると思います。
ただしケーブルマシンは『組立が非常に複雑』なので、組立技術に自信が無い方は、専門ショップでの購入をおすすめします。
12.アブドミナル(腹筋)ベンチ
アブドミナル(腹筋)ベンチは、ホームジムを作る方のほとんどが設置している人気マシンです。
相場も『5,000円〜30,000円』と非常にリーズナブルで導入しやすいマシンになります。
アブドミナルベンチを選ぶ時のポイントは「出来るだけ本体重量の重たいものを選ぶ」ということです。
可能であれば、本体重量が10kg以上のものを選ぶのがベスト。
あまりにも重量が軽いものだと、安定感に欠けるので腹筋トレーニングが非常にやりにくいです。
13.ランニングマシン
ホームジムで有酸素運動をするなら、ランニングマシンの設置がおすすめです。
相場は『50,000円〜300,000円』となっています。
ランニングマシンは価格によって品質が全く異なるのが特徴です。
1万円〜3万円のランニングマシンも存在しますが、正直おすすめしません。
走行スペースが狭いので危険ですし、クッション性能も今ひとつなので膝を痛めてしまうリスクもあります。
できるだけ品質が高いランニングマシンを選ぶようにしましょう。
14.エアロバイク
ランニングマシンと同様に、ホームジムでの有酸素運動に適しているのが、エアロバイクです。
相場は『20,000円〜80,000円』です。
エアロバイク選びでは、本体重量に着目する必要があります。価格は安くても重量が軽すぎるものは、安定感に欠けるのでNGです。
可能であれば本体重量が30kg以上のものを選びましょう。値段はやや高いですが、安定感もあり、長時間漕いでもストレスがありません。
15.ローイングマシン
最近では、ホームジムにローイングマシンを設置する方も増えてきました。
ローイングマシンは『高強度の有酸素運動』を行えることが特徴。
ボート漕ぎの要領で『有酸素運動』と『筋トレ』の効果を一度に得ることができます。
相場は『30,000円〜80,000円』で、エアロバイクと同じ価格帯で購入することが可能です。
また折り畳み可能なローイングマシンも発売されており、省スペースでも設置することが出来ることも魅力です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は『ホームジムにおすすめのマシン』というテーマで、人気のマシンを15種類紹介しました。
今回紹介したマシンは、ホームジムトレーニーが実際に導入しているものばかりです。
これからホームジム作りを検討されている方は、今回ご紹介した種類の中から自分に合ったマシンを選択してください。
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